「病院です」「事務所で預かっている」の電話が来たら。こわがらせる電話の正体

「病院の者です。息子さんが、緊急でノドの手術をしました」
「お宅の娘さんが、親分の車にぶつかった」
こんな電話がかかってきたら、頭が真っ白になりますよね。
でも、これはどちらも、警視庁が注意を呼びかけている詐欺の手口です。
警察を名乗る詐欺はよく知られてきました。最近は、病院や暴力団など、別の名前を名乗る電話にも注意が呼びかけられています。
病院や医師を名乗る電話
警視庁によると、こんな流れで進みます。
病院を名乗る電話の流れ
- 1医師や病院の職員を名乗って電話が来る「息子さん(ご家族)が、緊急でノドの手術をしました」
- 2あとから「息子」を名乗る電話が来る声が違っても、手術のせいだと思ってしまいます
- 3お金の話になる本物の息子だと思い込ませて、お金をだまし取ります
「ノドの手術」と聞くと、声がいつもと違っても「手術のせいかしら」と思ってしまいます。
心配する気持ちが、そのままねらわれています。
暴力団を名乗って、おどす電話
もうひとつは、以前に多かった手口が、ふたたび急に増えているものです。
暴力団を名乗る人が、家の電話にかけてきます。
こんな言葉でおどしてきます
- 「お宅の娘が、親分の車にぶつかった」
- 「娘は、事務所で預かっている」
- 「示談金(じだんきん)を用意しろ」
- 「用意できないなら、ひどい目にあわせる」
示談金とは、もめごとを話し合いで終わらせるために払うお金のことです。
大きな声でおどされると、こわくて、言われたとおりにしたくなります。
でも、それこそが相手のねらいです。
2つに共通しているのは「あわてさせること」
病院も暴力団も、名乗る相手は違います。
でも、やり方は同じです。
共通するやり方
家族の身に、何か起きたと思わせる
「すぐに」とせかして、考える時間をうばう
こわさや心配で、だれかに相談させない
「家族のことだから」「急がないと」と思ったときほど、ひと息ついてください。
電話に出てしまったら
警視庁は、いちばんの守りは「知らない電話番号には出ないこと」だとしています。
それでも、出てしまうことはあります。そのときは、この2つです。
出てしまったときの動き方
- 1ひとりで対応しない家族や知り合い、警察に相談します
- 2いったん電話を切る「確かめてからかけ直します」と言って切って大丈夫です
- 3本人に直接たしかめる今まで使っている、息子さんや娘さんの番号にかけます
かけ直すのは、電話で言われた番号ではありません。
いつも使っている、ご家族の番号です。
本人と話せて「何もないよ」と言われたら、それで終わりです。
まず確かめてから動いても、遅すぎることはありません。
かかってこないようにする工夫
警視庁は、こうした電話の多くが国際電話(海外の番号)を通って来ているとしています。
家の電話なら「国際電話不取扱(ふとりあつかい)」の申し込み、携帯電話なら警視庁の防犯アプリ「デジポリス」などを入れておくことを勧めています。
国際電話不取扱は、「国際電話不取扱受付センター」に申し込みます。くわしくは下の記事でご紹介しています。
「+1」「+44」…海外の番号からの電話を、まとめて止める方法があります(固定電話)
https://school.x-mobile-musashikoyama.com/blog/2026-10-09-1.html
詐欺の電話を見分ける、警察庁おすすめの無料アプリ
https://school.x-mobile-musashikoyama.com/blog/2026-10-02-2.html
迷ったときの相談先
「本物かしら」と迷ったら、ひとりで抱えずに相談してください。
相談の電話
- 警察相談専用電話 #9110
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