海外でスマホをなくしたら
——旅行前の備えと、現地でやることの順番
「海外旅行中にスマホをなくしたら、日本に電話して回線を止めなければいけないと聞きました。でも、そのスマホがないのに、どうやって電話すればいいのでしょうか。考えたら心配になってしまって」(60代・女性)
※ よくいただくご相談を、個人がわからない形で再構成しています。
とてもよいご質問です。じつは、ここには大事なポイントがひとつあります。手続きに必要な「ご本人からのご連絡」は、「ご本人の電話機から」ではなく「ご本人が話す」こと。つまり、ホテルの電話や同行の方のスマホからでも、ご本人がかければ手続きできます。
この記事では、現地でやることの順番と、それ以上に大事な「旅行前の備え」をご紹介します。国内でなくした場合の基本は、「スマホをなくしてしまった!」の記事をご覧ください。
現地でやること① まず「遠隔ロック」——じつは電話はいりません
不正に使われるのを防ぐ手として、いちばん早いのは電話ではありません。同行の方のスマホや、ホテルのパソコンのブラウザ(インターネットを見る画面)からできる遠隔ロックです。
- iPhoneの方:ブラウザで iCloud.com を開いてサインイン →「探す」→ なくしたiPhoneを選ぶ →「紛失としてマーク(紛失モード)」
- Androidの方:ブラウザで 「デバイスを探す」(Googleの機能)を開いてサインイン → なくした端末を選ぶ → ロック
これで画面にロックがかかり、連絡先のメッセージも表示できます。地図で場所の見当がつくこともあります。サインインにはご自分のID・パスワードが必要です——これが後述の「旅行前の備え」につながります。
現地でやること② 回線を止める電話——ホテルの電話からかけられます
電話やデータ通信を勝手に使われないよう、回線の一時停止を連絡します。エックスモバイル(当店)でご契約の方は、サポートデスクが海外からのお電話でも手続きまで受け付けています。お問い合わせフォームからのご連絡も可能です(チャットは難しい場合があります)。
日本への国際電話のかけ方
- 日本の番号の頭の「0」を取って、前に「+81」を付けます。例:03-1234-5678 → +81-3-1234-5678
- 「+」の出し方が分からないときは、ホテルのフロントで「日本に電話したい」と伝えると、かけ方を案内してもらえます
- 同行の方のスマホからかける場合も、同じ「+81」のかけ方です
※ ご契約先の連絡先番号は、出発前に紙に控えて財布やパスポートケースに入れておくのがおすすめです(下のチェックリストPDFに記入欄があります)。
現地でやること③ 届け出と、そのほかの停止
- 現地の警察に届け出ます。盗難の場合、届け出の証明書が海外旅行保険の請求に必要になる場合があります
- スマホにクレジットカードを登録していた方は、カード会社の緊急窓口にも連絡を。多くのカード会社に海外からの連絡先があります(こちらも出発前に控えておくと安心です)
- ホテルのフロント・立ち寄った場所への確認も、国内と同じように有効です
いちばん大事なのは「旅行前の備え」——4つだけ
ここまでの手順は、備えがあって初めて使えます。出発前に、この4つだけ確認してください。
- 「探す」機能がオンか確認する(iPhone=設定→自分の名前→探す/Android=設定→「デバイスを探す」)
- ID・パスワードを紙に控える(Apple IDまたはGoogleアカウント。遠隔ロックのサインインに使います。スマホの中だけに控えがあると、なくしたとき見られません)
- 連絡先を「+81形式」で紙に控える(ご契約先のサポート窓口・カード会社の緊急窓口。当店でご契約の方は、店頭でサポートデスクの連絡先をご案内します)
- 同行の方・ご家族と段取りを共有する(「なくしたら、あなたのスマホを借りて手続きするからね」のひとこと)
あわせて知っておきたい——海外旅行は「eSIM」だとより安心です
SIM(スマホの中の、電話番号が入った小さなカード)には、カード型の「物理SIM」と、カードのない「eSIM(イーシム)」の2種類があります。
- 物理SIMは、スマホごと盗られたときにカードを抜き取られて別の端末に入れられると、電話番号を使われてしまうおそれがあります
- eSIMはカードそのものがないため、抜き取られる心配がありません。海外旅行にはeSIMのほうがより安心です
いっぽう日本で普段使う分には、端末が壊れたときに物理SIMなら別の端末に差し替えるだけで同じ番号がすぐ使えるという利点もあります。どちらが合うかはお使い方しだいですので、ご旅行の予定がある方は、切り替えのご相談も店頭でどうぞ。
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この記事の内容を1枚にまとめました。オモテが旅行前チェックリスト(連絡先の記入欄つき)、ウラが「なくしたときの手順」です。印刷してスーツケースの準備と一緒にどうぞ。
→ PDFをダウンロードする窓口では、こう解決しました
冒頭の方は、ご旅行の2週間前に30分相談にお越しになりました。その場で「探す」機能がオンになっているのを一緒に確認し、Apple IDのパスワードの控えを作成。連絡先の控えカードもお作りして、同行されるお嬢様との段取りもお話ししました。
ご旅行は何ごともなく、お土産話とともに「お守りみたいで安心して歩けました」とご報告をいただきました。所要時間は約30分です。
- 遠隔ロックは電話いらず。別の端末のブラウザから iCloud.com/「デバイスを探す」
- 回線停止の電話は、ホテルや同行の方の電話から本人がかければOK(+81のかけ方)
- 当店ご契約の方:サポートデスクは海外からの電話で手続きまで受付。フォームも可
- 備えは4つ——「探す」オン・ID控え・連絡先の+81控え・同行者との共有
- 海外旅行はeSIMだとより安心(抜き取りの心配なし)。切り替えは店頭でご相談を