「英字のたびに切り替えるのが面倒」
「『敬具』や『以上』の位置がそろわない」
Wordの入力とお知らせ文書づくり、12のコツ
「日本語の文の途中に英字が出てくるたびに、キーで切り替えるのが面倒で…」「お知らせの文書を作ると、日付や『以上』の位置をそろえるのに時間がかかってしまう」
お仕事でWordを使い、お知らせや案内の文書を作る方へ。Windowsのパソコンでの操作です。
Wordは、ふだん使えていても「もっと速いやり方」を知らないまま続けていることが多いソフトです。
教室のWordのレッスンで、「知らなかった」「これは速い」と言われることが多い操作を、12のコツにまとめました。
全部読まなくて大丈夫です。もくじから、気になる番号だけどうぞ。
1. 日本語のまま、英字やカタカナに変える
日本語の文の途中に「TV」「ON/OFF」のような英字が出てくるたびに、半角/全角 キーで切り替えるのは手間です。
日本語入力のまま打って、確定する前にキーボードのいちばん上の列のキーを押すと、その場で英字やカタカナに変わります。
| 押すキー | 変わる文字 | 例 |
|---|---|---|
| F7 | 全角カタカナ | 「いんたーねっと」と打って押す → インターネット |
| F8 | 半角カタカナ | 「いんたーねっと」と打って押す → インターネット |
| F9 | 全角英数字 | キーボードの T・V を打って押す → tv(もう一度押すと TV) |
| F10 | 半角英数字 | キーボードの T・V を打って押す → tv(もう一度押すと TV) |
- 覚え方:7と9(奇数)は全角、8と10(偶数)は半角です。
- F9 と F10 は、押すたびに「すべて小文字 → すべて大文字 → 先頭だけ大文字」と変わります。
- ひらがなのまま入れたいときは、何も押さずに Enter で確定します。
- ノートパソコンでは、Fn キーを押しながら F7〜F10 を押す機種があります。
「主電源の」まで打って確定 → 日本語入力のまま、キーボードの O・N・/・O・F・F をそのまま打つ(画面にはおかしなひらがなが出ますが、気にしなくて大丈夫です)→ F10 を2回押すと「ON/OFF」になる → Enter
使いどころは、申込書のふりがな(全角カタカナ=F7)や、ローマ字のお名前(半角の大文字=F10 を2回)などです。
大文字を続けて打ちたいときは、Shift を押しながら Caps Lock を押すと、大文字に固定されます。もう一度同じ操作をすると元に戻ります。
2. 記号や単位を出す
記号は、読み方をひらがなで打って変換すると出てきます。
| 出したい文字 | 打つ言葉 |
|---|---|
| ~ | から |
| 〒 | ゆうびん |
| ♪ | おんぷ |
| ※ | こめ |
| ㎎ | みりぐらむ |
| ㌔・㎞・㎏ | きろ |
| 「」『』() | かっこ |
変換の候補の横に「環境依存」と出る文字(㎎ や ㌔ など)は、相手のパソコンやスマホによっては、正しく表示されないことがあります。
自分で印刷する文書には使えますが、メールや、ほかの人に渡すデータでは「mg」「キロ」のようにふつうの文字で書くほうが安心です。
3. 郵便番号から住所を出す
- 日本語入力にする(画面の右下が「あ」)
- 郵便番号を、ハイフン(-)を入れて打つ 例:140-0001
- スペース キーを何回か押すと、候補に住所が出てくる
- Enter で確定して、つづきの番地を打つ
「〒140-0001 東京都…」のように郵便番号も一緒に書きたいときは、郵便番号を2回打ちます。1回目は数字のまま確定し、2回目を住所に変換します。
住所が途中まで自動で入るので、打つ量がへり、郵便番号のまちがいにも気づけます。
まずはご自宅の郵便番号で試してみてください。パソコンの設定によっては、住所が候補に出ないことがあります。
4. よく使う言葉を登録する(単語登録)
何度も打つ言葉は、短い「よみ」で登録しておくと、変換するだけで出せます。
- 登録したい言葉を、マウスでなぞって選ぶ
- 画面の右下の「あ」(または「A」)を右クリックする
- 「単語の追加」を押す(「単語の登録」という画面が開き、選んだ言葉がはじめから入っています)
- 「よみ」に、短いひらがなを入れて「登録」を押す
登録した言葉を直したり消したりするときは、「単語の登録」の画面の左下にある「ユーザー辞書ツール」を押します(右クリックのメニューに「ユーザー辞書ツール」が出るパソコンもあります)。
登録した言葉が一覧で出てくるので、そこで変更・削除ができます。
会社名、部署名、メールアドレス、「よろしくお願いいたします。」のような決まり文句を登録しておくと、毎日の入力が楽になります。
5. 読めない漢字を出す
読み方が分からない漢字は、マウスで書いて探せます。お名前のむずかしい字を入力するときに役立ちます。
- 画面の右下の「あ」を右クリックして、「IMEパッド」を押す
- 左はしの「手書き」が選ばれていることを確かめて、四角い枠の中に、マウスで漢字を書く(きっちり書けなくても大丈夫です)
- 右側に候補が出る。マウスを合わせると、読み方が出てくる
- 入れたい字を押すと、文書に入る。Enter で確定する
6. かっこを手早く入れる
「かっこ」と打って変換すると、「」や()が開きと閉じのセットで出てきます。
確定したあと、キーボードの ← キーを1回押すと、かっこの中に入れます。マウスで真ん中を押し直すより速くなります。
よく使うかっこは、単語登録しておくとさらに速くなります。たとえば「」を、よみ「か」で登録しておくと、「か」→ 変換 → ← の3つの動きで中身を打ちはじめられます。
7. ページの設定(用紙・余白・行数)
用紙の大きさ・向き・余白は、上のメニューの「レイアウト」で決めます。
- 「サイズ」「印刷の向き」「余白」のボタンから選ぶ
- 数字で細かく決めたいときは、「余白」→「ユーザー設定の余白」を押す。出てきた画面の上にある「用紙」「余白」「文字数と行数」を切り替えて設定する
- 1ページの行数は、「文字数と行数」の中の「行数」で決める
上のメニューは、「フォント」「段落」「ページ設定」のように、いくつかのまとまりに分かれています。まとまりの右下の角にある小さな矢印を押すと、細かい設定の画面が開きます。どのまとまりでも同じ作りです。
プリンターで印刷できる範囲を知る
プリンターには、紙のふちに「ここまでしか印刷できない」範囲があります。
余白の数字をいったん全部 0 にして「OK」を押すと、お知らせが出ます。そこで「修正」を押すと、いまつながっているプリンターで印刷できる、いちばん小さい余白に自動で直ります。
ふちの近くに文字や枠を置くと切れてしまうので、余白は少しゆとりを持たせます。
8. 編集記号を表示する
「ホーム」の「段落」のまとまりにある、矢印が曲がったようなマークのボタンを押すと、スペース(空白)や改行、タブなどのふだん見えないしるしが見えるようになります。
もう一度押すと消えます。
どこにスペースや改行が入っているかが分かると、文書を直しやすくなります。文書を作っている間は、表示したままにしておくのがおすすめです。印刷には出ません。
9. 日付とあいさつ文を入れる
きょうの日付
- 「挿入」→「日付と時刻」を押す
- 「言語」を日本語、「カレンダーの種類」を和暦にする
- 一覧から「令和○年○月○日」の形を選んで「OK」
「自動的に更新する」にチェックが入っていると、文書を開くたびに日付が変わります。お知らせ文書では、チェックを外しておきます。
あいさつ文
- 「挿入」→「あいさつ文」→「あいさつ文」を押す
- 月を選ぶと、その季節のあいさつ(「○○の候」など)が出てくる
- 「安否のあいさつ」「感謝のあいさつ」を選んで「OK」
文書を出す月に合ったあいさつを選びます。
10. 「拝啓」で「敬具」、「記」で「以上」が自動で入る
- 「拝啓」と打って Enter を押すと、下の行に「敬具」が右にそろって入ります。
- 「記」と打って Enter を押すと、「記」が中央にそろい、下に「以上」が右にそろって入ります。
色のついた「敬具」「以上」が、自動で入るところです。本文や項目は、その間に打っていきます。
自分で打って右にそろえる手間がなくなります。
11. 書式をつける・同じ書式を写す
文字をなぞって選ぶと、すぐ近くに小さなメニューが出てきます。ここから、文字の大きさ・太字・下線・箇条書きなどを設定できます。上の「ホーム」のボタンでも同じことができます。
同じ書式を、ほかの行にも写す
- 書式をつけ終わった行を選ぶ
- 「ホーム」の左のほうにある、はけのマーク(書式のコピー/貼り付け)をダブルクリックする
- マウスがはけの形になる。同じ書式にしたい行を、順番になぞる
- 終わったら Esc キーを押して、はけをやめる
はけのままほかの場所を選ぶと、そこにも書式がついてしまいます。
終わったら必ず Esc を押します。1か所だけ写すときは、はけのマークを1回だけ押します。
12. 行の始まりを右へ下げる(インデント)
「記」の下の項目のように、行の始まりをそろえて右へ下げたいときは、スペースをいくつも打つのではなく、インデントを使います。
- 下げたい行を選ぶ(はなれた行は、Ctrl を押しながら選ぶ)
- 「ホーム」の「インデントを増やす」ボタンを押す。1回押すごとに、1文字分ずつ右へ動く
- 見本とくらべて、ちょうどよい位置にする
何文字分か数字で決めたいときは、「レイアウト」の「インデント」の「左」に数字を入れます。
- 英字やカタカナは、日本語のまま打って F7〜F10(7と9は全角、8と10は半角)
- 郵便番号を打ってスペースで、住所が出る
- よく使う言葉は単語登録。直すときは「ユーザー辞書ツール」
- 読めない漢字は「IMEパッド」にマウスで書く
- 細かい設定の画面は、まとまりの右下の角の矢印から
- 「拝啓」→ Enter で「敬具」、「記」→ Enter で「以上」
- 書式のコピーは、はけをダブルクリック。終わりは Esc
※ Wordや Windows の種類によって、ボタンの場所や言葉が少しちがうことがあります。
読んで「知っている」のと、何も見ずに手が動くのは別です。教室では、見本を見て、何も見ずに作れるところまで練習します。
いまのやり方をうかがって、合う通い方をご案内します。
→ 基礎から身につけたい方は、少人数サポートクラスへ