小さい文字が読めない
——カメラで撮って大きくすれば、虫めがねいらず
「お薬の説明書きの字がとにかく細かくて、めがねをかけても読めません。家電の裏の型番を電話で聞かれたときも、結局読めずに困ってしまいました」(70代・女性)
※ よくいただくご相談を、個人がわからない形で再構成しています。
細かい字が読みにくいのは、目の力の問題ではなく字のほうが小さすぎるのです。そこで、スマホのカメラの出番です。撮って大きくすれば、虫めがねを探さなくても読めます。
ここでは、やさしい順に3つの方法をご紹介します。まずは方法①だけ覚えていただければ十分です。
方法① 写真に撮って、指2本で広げて読む
いちばん簡単で、iPhoneでもAndroidでも同じようにできる方法です。
- 「カメラ」を開いて、読みたい文字を写します(説明書き、型番、値札など)
- 撮った写真を開きます(カメラ画面の左下、または「写真」「フォト」から)
- 画面に親指と人差し指をそろえて置き、そのまま外側へ広げます。これで文字が大きくなります
- 大きくしたまま指1本ですべらせると、読みたい場所へ移動できます
この「指2本で広げる」動きをピンチアウトといいます。うまくいかないときは、指の間を少しだけ開いた状態から始めて、ゆっくり広げてみてください。
撮るときのコツは、明るい場所で・少し離して・両手で持つことです。近づけすぎるとピントが合わず、かえってぼやけます。
方法② iPhoneには「拡大鏡」が最初から入っています
撮らずに、その場で虫めがねのように使える機能です。明るさを上げたり、白黒をはっきりさせたりもできるので、薄い印刷にも向いています。
使い方(iPhoneの場合)
- ホーム画面を下に軽くすべらせて、検索の欄に「拡大鏡」と入れる
- 出てきた虫めがねのマークの「拡大鏡」を押す
- 読みたい文字に向けて、画面下のつまみを右へ動かすと大きくなります
- 近くにある稲妻のようなマークを押すと、明かりが点いて見やすくなります
Androidの場合
Androidでは、標準の「カメラ」で写して方法①のように広げて読むか、次の方法③のGoogleレンズをお使いになると同じことができます。
※ 機種によって言葉が少し違います。見つからないときは窓口へどうぞ。
方法③ 撮った文字を「写し取る(コピーする)」
ここまでできると、ぐっと便利になります。写真に写っている文字を、打ち直さずに文字としてそのまま取り出せるのです。型番をメモに残したいとき、家族にLINEで伝えたいときに重宝します。
iPhoneの場合
- 「写真」で、文字が写っている写真を開く
- 読み取りたい文字の上を長押しする(指を1〜2秒置いたままにする)
- 文字が青く選ばれるので、両端のつまみで範囲を整える
- 出てきたメニューの「コピー」を押す
- 「メモ」やLINEの入力欄を長押しして「ペースト(貼り付け)」を押すと、文字が入ります
Androidの場合
- 「カメラ」または「フォト」でGoogleレンズのマークを押す
- 読みたい文字にかざす、または写真を選ぶ
- 「文字」「テキスト」の項目を押すと、文字が選べる状態になります
- 読みたい部分をなぞって選び、「コピー」を押す
- メモやLINEの入力欄を長押しして「貼り付け」を押します
手書きの文字も読み取れることがあります。ただし、くずし字やかすれた字は間違って読まれることもありますので、大事な数字は目でも見比べてください。
窓口では、こう解決しました
冒頭の方の場合、まずお薬の説明書きを写真に撮っていただき、指2本で広げて読む練習をしました。「こんなにはっきり見えるの」と驚かれ、その場で最後まで読み切ることができました。
次に、ご自宅の家電の型番を想定して、こちらの機器のラベルで文字を長押ししてコピーし、メモに貼り付けるところまで一緒にやってみました。「これなら電話口でも読み上げられる」と安心されたご様子でした。所要時間は約30分です。
- まずは写真に撮って、指2本を外側に広げて(ピンチアウト)読む
- 撮るコツは「明るい場所で・少し離して・両手で持つ」
- iPhoneは「拡大鏡」が最初から入っている。明かりも点けられる
- 文字を写し取るには、iPhoneは写真の文字を長押し、AndroidはGoogleレンズ
- コピーした文字はメモやLINEに貼り付けられる。大事な数字は目でも確認する