パソコンが重い・起動が遅い
——買い替えの前にできること
「町会の会計で使っているノートパソコンが、電源を入れてから使えるまで5分以上かかります。作業中もたびたび固まります。もう7年使っているので寿命でしょうか。『高速化ソフト』の広告も出てくるのですが、入れたほうがいいですか」(70代・男性)
※ よくいただくご相談を、個人がわからない形で再構成しています。
先に広告の質問にお答えします。「高速化ソフト」「クリーナーソフト」の広告からは、何も入れないでください。効果が薄いうえ、有料契約への執拗な誘導や、偽警告(サポート詐欺の記事参照)の入り口になっているものが少なくありません。重さの原因は、順番に見れば必ず特定できます。
チェック① 「再起動」を最後にしたのはいつですか
意外に思われるかもしれませんが、最近のパソコンは「シャットダウン」しても完全には休んでいません(起動を速くするため、一部を保存したまま眠る設定が標準のため)。調子が悪いときは、シャットダウンではなく「再起動」を選んでください。何週間分の疲れがリセットされて、それだけで軽くなることがよくあります。
チェック② 起動直後の重さは「更新中」かもしれない
Windowsは、裏側で更新プログラム(Windows Update)を適用していることがあります。起動直後の10〜20分だけ重い場合は、故障ではなく更新中の可能性が高いです。電源を入れてお茶を一杯飲んでから使う、更新は時間のあるときにまとめて済ませる、という付き合い方で解決します。
チェック③ 起動と同時に立ち上がるアプリを減らす
長く使ったパソコンには、「電源を入れると自動で立ち上がるアプリ」が積み重なっています。これが起動の遅さの主犯です。
- 画面下のスタートボタンを右クリック →「タスクマネージャー」を開く
- 「スタートアップアプリ」の欄を開く
- 使っていないアプリを選んで「無効化」する(アプリ自体は消えません。自動起動をやめるだけです)
どれを無効化してよいか迷ったら、無理に触らず窓口へ。一緒に一つずつ判断します。
チェック④ 保存場所(ストレージ)がいっぱいではないか
保存場所の空きが少なくなると、パソコン全体が目に見えて遅くなります。エクスプローラーの「PC」を開いて、Cドライブのメーターが赤くなっていたら要注意。写真や動画の整理・移動で空きを作ります。
それでも遅い——「寿命」の見極め
ここまでやっても改善しない場合、機械そのものの世代的な限界があります。判断の目安をお伝えします。
- HDD(ハードディスク)搭載の古い機種 → SSDという速い部品への交換で見違えることがあります。買い替えの半額以下で済むことも
- Windows 10のままの機種 → すでにサポートが終了しているため、安全面から買い替えをおすすめします
- 買い替える場合も、今の使い方(文書作成・ネット・写真程度)なら高価な機種は不要です。売り場で勧められるままに選ばず、先に相談していただくのが結局いちばん節約になります
窓口では、こう解決しました
冒頭の方のパソコンは、スタートアップアプリの整理と再起動の習慣づけで、起動は5分→2分弱まで改善。ただしHDD搭載機だったため、根本対策としてSSD交換と買い替えの費用比較をご提示し、ご本人は「あと2年使いたい」とのことでSSD交換を選ばれました。診断とご提案までで約30分です。
- 「高速化ソフト」の広告からは入れない
- シャットダウンではなく「再起動」を試す
- タスクマネージャーでスタートアップアプリを整理
- Cドライブの空きを確認
- 買い替え判断は、売り場より先に相談を
※ SSD交換などの作業が必要な場合は、内容と費用を先にご提示してから進めます。
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